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オープンワークビザ

通常の就労ビザは、指定の雇用主のもとだけで働く事が許可され、任意に雇用主を変えてはいけない事になっています。仕事先を変える時はビザも取り直し、という事になります。

ただオープンワークビザと呼ばれる例外の就労ビザが存在し、これは雇用主が固定されないタイプの就労ビザの事を指します。つまり、ビザ手続き無しで自由に仕事を変えられる、という事です。ワーキングホリデーも、ご存知のとおり自由に仕事を始めたり変えたり出来るので、オープンワークビザの一種です。とにかく自由度がとても高い、貴重なステータスです。

では、どのような種類のオープンワークビザが存在するのか、ここでご案内します。

オフキャンパス・ワーク・パーミット(Off Campus Work Permits)

公立カレッジ・大学フルタイム半年以上通学すると、オフキャンパス・ワーク・パーミットを申請する事が出来ます。このビザが手元に届くと、自由に雇用主を探して、いつでも仕事をする事が出来ます。

公立の場合、キャンパス内での仕事(オンキャンパスワーク)は就労ビザは不要ですが、学校外でアルバイトをするには、このオフキャンパス・ワーク・パーミットが必要です。

ちなみに「フルタイム」の学生である事が条件ですが、ではフルタイムとパートタイムの違いは何でしょうか?実はこれには規定がなく、例えば週あたりの授業時間数なども関係がありません。結局は、学校がそのプログラムをフルタイムとパートタイムどちらで呼んでいるか(定義しているか)によります。入学許可証に、Full-Timeと書いてあるかどうか・・という事ですね。

このビザで就労できる時間のルールとして、セメスター期間中は最長週20時間まで、ブレーク中はフルタイム(週40時間など)で仕事に従事する事が出来ます。ただし、本業である学業に問題があると、仕事は出来なくなります。例えば退学して学生で無くなった場合や、学業成績が不十分な場合、就労ビザは返却しないといけない事になっています。

オフキャンパス・ワーク・パーミットについて(移民局)
http://www.cic.gc.ca/english/study/work-offcampus.asp

オフキャンパス・ワーク・パーミット申請書類(移民局)
http://www.cic.gc.ca/english/information/applications/work-students.asp

公立カレッジ・大学の学生の配偶者

公立カレッジ・大学フルタイム学生の配偶者は、オープンワークビザを申請する事が出来ます。初めから配偶者が働く意思があれば、カナダ渡航前に就労ビザの申請が出来ますが、カナダに到着してから働きたくなった場合も、後でビザの申請が可能です。取得できるビザ期間は、学生ビザ所有者のビザ期間を超える事はありません。

学生の配偶者が申請出来るオープンワーク・パーミットについて(移民局)
Work permits for students - Work available to your spouse or common-law partner

配偶者がカナダ国内で申請する場合の申請書類
Application to Change Conditions or Extend Your Stay in Canada as a Worker
※家族の同行者としてカナダに滞在している人は、観光のステータス(ビザ無し)から就労ビザの申請を国内で行う事が可能です。

なお、ポストグラデュエイト就労ビザを取得した学生の配偶者も、実はオープンワークを申請する事が出来ます。ただしオフィサーすらその事を知らないケースもあるようですので、ご注意下さい。

スキルドワーカーの配偶者

半年以上の就労ビザが下りていて、かつスキルドワーカーNOCのスキルレベルが0、A、Bのどれか)であれば、その人の配偶者はオープンワークビザを申請できます。スキルドワーカーでない場合でも、各州のパイロット・プロジェクトで該当するものがあれば、配偶者はオープンワークビザを申請する事が出来る。

以下のページの下部にある「If your family members want to work in Canada」の部分に、配偶者とNOCスキルレベルについての記述がある。
http://www.cic.gc.ca/english/work/apply-who.asp

その他のオープンワークビザ

前述の通りワーキングホリデーもオープンワークの一種です。

またポストグラデュエイト就労ビザも同じくオープンワークです。

免責
当サイトに掲載する情報は、あなたのビザ申請にあたってアドバイスをしたり申請結果を保障するものではありません。カナダのビザに関するルールは毎年大きく変化しており、サイトにある情報の正当性はあくまでご本人の責任でご判断下さい。正しい情報はカナダ移民局各国のカナダビザオフィスのウェブサイトにて確認できます。当ホームページをご覧になって申請した結果、なんらかの問題が生じた場合も、管理人は責任を負いません。ビザ手続きは有資格者のアドバイスに基づき慎重に行う事をお薦めします。

ビザの表現について
本来のビザとは査証(VISA)の事を指しますが、日本人はカナダのVISAが免除されています。このホームページで言う「ビザ」とは本来のVISAではなく、就学や就業をするために必要な各種「許可証」の事で、英語では「Permit」と呼びます。ただ日本語ではこれら許可証の事を、便宜上ビザと呼ぶ慣例があり、混乱を避けるため慣例に従いPermitの事をビザと表現します。