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ビザ失効時の回復手続

カナダ滞在中にビザが切れてしまった、といったような状況では、ビザのレストレーション(Restoration)という、カナダ滞在ステータスの回復手続きが可能です。レストレーションは、具体的には以下のような状況で申請します。

  • 現在のpermitの期間を超えてカナダに滞在している時(ただし90日以内)
  • 雇用条件が指定されている就労ビザで、労働環境が変わった場合(雇用主を変えたなど)
  • 学習条件が指定されている学生ビザで、学校やコースなどが変わった場合

レストレーションを行う機会が最も多いのは、ビザの有効期限が切れてしまった場合でしょう。帰国をする予定であれば、レストレーションはせず少しでも早くカナダを出国する事が基本です。しかしながら、ビザを変えてカナダへの滞在を続ける場合は、このレストレーションという手続きをします。

レストレーションの手続きは、前のビザが切れた後、90日以内に手続きを行わないといけません。

参考URL(カナダ移民局)
http://www.cic.gc.ca/english/information/applications/guides/5551ETOC.asp#restoration

ビザ手続き中に期限が切れた場合

ビザの期限が切れる理由の一つとして、ビザ期限ギリギリで、延長・切り替え手続きをした為に、追加書類などのリクエストをされた時点でビザが切れていた場合があげられます。この場合、言われたとおり書類の再提出をしないといけませんが、この時点で既にビザが切れている訳ですから、レストレーションも同時に行わないといけないので、やっかいです。

「ビザ申請中なら、ビザが切れていても滞在できる」という、いわゆるimplied statusは、審査結果が出た時点で無効になるという事になります。もし審査結果がパスしていれば、新しいビザが郵送されるのでレストレーションは不要です。

このような点からも、ビザの延長・切り替えは、現在のビザ処理時間を参考にして、必ず今のビザの有効期限内に結果が下りるように作業を進める事を強くお薦めします。

申請料について

レストレーションの費用は、一人200ドルです。他のビザと同様に、所定の振込用紙を使って銀行などで支払いをします。他のビザ申請料と一緒に支払っても問題ありません。

ちなみに同行者がいた場合は、一人ひとりが200ドルかかる事になります。上記の例のように、ギリギリでビザ申請したため、レストレーションをしなくてはいけなくなった場合、その人に同行者がいたらその人数分、200ドルを払わないといけません。(例えば、奥さんと子供一人を同行していてる旦那さんの場合、家族全員で600ドルを支払う事になります)

この200ドルは、Permitの申請料とはまったく別ですから、例えば学生ビザの延長をする時にビザが切れてしまったら、学生ビザ申請料125ドルとレストレーション200ドルで、トータル325ドルが必要になるという事になります。

レストレーションの手続き

レストレーションの手続き料は、上記で述べたように200ドルの申請料が必要です。他のビザと同じ振込用紙を使って支払いをします。

通常のビザとほぼ同じ手続きの流れで、例えば、観光・学生・就労ビザの延長・切り替えと同じ申請書類を利用します。異なるのは、若干の追加書類と、申請書への記入内容が変化します。

追加書類

各ビザ申請で利用するチェックリストの最後部に、レストレーションで必要な書類が3点書かれています。

  • パスポートのコピー(顔写真のあるページと、もっとも最近の入国スタンプがあるページ)
  • 現在のビザのコピー(もしあれば)
  • なぜビザ期限が切れてしまったかを説明するレター(自分で作文する)

パスポートとビザのコピーは、ビザ申請をする時に通常は用意しますから、既に添付する予定であれば、新たに二部目を追加する必要はありません。

申請書記入箇所

ビザ延長や切り替えで使う申請書(IMM1249E)において、以下の点にご注意下さい。

  • I AM APPLYING FOR: の部分で、本来のビザ申請の箇所(観光、学生、就労)へのチェックに加えて、DのRestoration of temporary resident status as a visitor, student or workerをチェックします。
  • 3ページ目、Eの12番は該当者となるので、ビザ期限が切れて滞在する事になった経緯を簡単に説明する(添付するレターの内容と同じで構いません)

申請料支払い

他のビザの申請と一緒にするなら、同じ振込用紙に、もともとの申請料に200ドルを加算して支払います。

ビザ手続き中に期限が切れた場合

上記で述べたこのケースのように、例えばビザ申請中に追加書類を要求されて、その時点で既にビザステータスが切れていたら、どのようにレストレーションすべきかの指示も一緒に説明されます。一般的には、レストレーションの料金200ドルの払い込み用紙とともに、追加書類を提出しないさい・・という形になります。改めて申請書をイチから作り直す必要はありません。

免責
当サイトに掲載する情報は、あなたのビザ申請にあたってアドバイスをしたり申請結果を保障するものではありません。カナダのビザに関するルールは毎年大きく変化しており、サイトにある情報の正当性はあくまでご本人の責任でご判断下さい。正しい情報はカナダ移民局各国のカナダビザオフィスのウェブサイトにて確認できます。当ホームページをご覧になって申請した結果、なんらかの問題が生じた場合も、管理人は責任を負いません。ビザ手続きは有資格者のアドバイスに基づき慎重に行う事をお薦めします。

ビザの表現について
本来のビザとは査証(VISA)の事を指しますが、日本人はカナダのVISAが免除されています。このホームページで言う「ビザ」とは本来のVISAではなく、就学や就業をするために必要な各種「許可証」の事で、英語では「Permit」と呼びます。ただ日本語ではこれら許可証の事を、便宜上ビザと呼ぶ慣例があり、混乱を避けるため慣例に従いPermitの事をビザと表現します。